電気工事とは
電気工事についてご紹介します。
電気工事とは
電気工事士法において、電気工事とは「一般用電気工作物または自家用電気工作物を設置し、または変更する工事を言う。ただし、政令で定める軽徴な工事を除く」と定義されています(第2条第3項)。 電気工事は、私たちの暮らしや産業を支える“見えないライフライン”とも言える重要な仕事です。この章では、新人作業員の皆さんに向けて、電気工事の役割や作業内容をわかりやすく説明していきます。
電気工事の目的と役割
電気工事の目的は、建物や設備に電気を「安全に」「安定して」届けることにあります。具体的には、配線や設備の設置を通じて、照明やコンセント、機械類が正常に作動するようにすることが役割です。
また、電気工事は災害復旧や省エネルギー対策など、社会全体のインフラを支える大切な仕事でもあります。私たちの手で「当たり前の暮らし」を守っているという自覚を持ちましょう。
主な電気工事の種類
工事の種類 | 工事内容 |
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建築電気工事 | 照明器具、コンセント、分電盤など、建物内の配線を行う基本的な工事です。 |
設備電気工事 | エレベーターや空調など、動力設備に関わる工事です。 |
高圧受変電設備工事 | 工場やビルに電気を供給するための「キュービクル」などの設置工事です。 |
太陽光発電設備工事 | ソーラーパネルの設置から、配線・接続・試運転までを行います。 |
新人が任される作業と心構え
入社したばかりの頃は、主に「手元作業」と呼ばれるサポート業務を任されます。たとえば、工具や材料の受け渡し、片付けなどです。
まだ分からないことが多いと思いますが、以下の点を意識しましょう。
- 先輩が荷物を持っていたら率先してもつ
- 安全第一。分からないことは絶対に自己判断しない
- わからないことをわからないままにしない
- 質問することを怖がらず、素直な姿勢で学ぶ
- 一度先輩から教わったことは次の作業までにできるようにする
- 先輩に質問するときはお伺いを立てて質問する
- メモを取り、復習するクセをつける